英語多読|やさしい本は意味がない?

更新日:9月10日
やさしい本を読む英語多読
「やさしい本を読んでいて、本当に力になるんでしょうか?」
英語多読を始めたばかりの受講生さんから、こんな言葉を聞くことがあります。
これまで英語を「勉強」してきた私たち。そう不安になるのもとてもよく分かります。
でも、「難しいことをする=成長」って、本当?
英語学習には、私たちがいつの間にか「当たり前」だと思っていることが、けっこうあります。
「分からない」が多いほど、勉強した気になる
難しい単語。慣れない文法。辞書を何度も引く。時間をかけて和訳する。
すると「英語を勉強した!」という感じがします。
逆に、辞書なしで読める。絵を見れば意味が分かる。短時間で一冊読み終わる。
そんな本を読んでいると「これ、勉強になってる?」と思ってしまう。
でも、「勉強した感じ」と「英語力が伸びる」は、必ずしも同じではありません。
やさしい英語を読んでいるとき、頭の中で起きていること
たとえば、
He opened the door and went outside.
という英文を読んだとします。
この時、「He=彼は」「opened=開けた」「the door=ドアを……」と、一語ずつ和訳しなくても、男の子がドアを開けて外へ出ていく場面が頭に浮かんだ。
もしそうなら、英語を英語の語順のまま受け取れている。ということです。
やさしい英語をたくさん読みながら、「読んだ瞬間に意味が分かる」英語を増やしていく。
英語多読で大切にしているのは、ここです。
「簡単なこと」に不安を感じやすい
英語を教えて25年。たくさんの英語学習者を見てきて感じるのは、「英語をがんばってきた人ほど、やさしいことをするのが怖い」ということです。
単語を覚える。文法を勉強する。問題集を解く。分からないところをなくす。
私たちは長い間そうやって英語を学んできました。
だから、「分からないところは飛ばしていいですよ」「辞書を引かなくても大丈夫ですよ」「もっとやさしい本を読んでみましょう」と言われると、「そんなことで本当に英語ができるようになるの?」と思ってしまいます。
もしかしたら、英語学習を難しくしているのは「これまでの英語学習の常識」かもしれません。
やさしい本はいつまで読み続けるの?
どんなにレベルが上がっても、やさしい本を卒業するわけではありません。
いつまでも楽しんでいいんです。
そして何より、やさしい本を読んで、
•読むスピードが上がった。
•英語を読むと、頭にイメージが浮かぶ。
•「おもしろかった」と英語のまま感じられた。
そんな成長を実感して欲しいです。
やさしい本を読むことは、「簡単なことをしている」のではありません。
英語をそのまま理解する力(英語脳)を育てているんです。

これでいいの?と不安になったら
「やっぱりもっと難しい本を読まないと伸びないよなぁ」と思ったら、ちょっと自分に問いかけてみてください。
私は今、この英語を日本語に訳している?
それとも、英語のまま分かっている?
もし英語のままスッと意味が入ってきているなら、
その「やさしい」は、決して無駄ではありません。
むしろ、そこに英語力の土台があります。
【やさしい英語について】 ※高校生・大学生など、中学生以上の方にも対応しています。


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